土曜日の朝7時ごろ、「自転車を預かってくれてありがとう。乗って帰ります。」と、私の自転車に乗っていこうとする見知らぬおばあさんを見かけました。おばあさんに聞くと、息子さん夫婦、お孫さんと一緒に住んでいらっしゃるとのこと。電話番号を聞くとすんなり教えてくれましたので、すぐ電話しました。すると、昨晩から行方不明で、ご家族が警察に届けも出していたとのことです。

息子さんご夫婦が早速迎えに来られました。前日の夕方、自転車に乗って出かけたまま帰ってこられなかったそうです。息子さんご夫婦は、夜はどこで過ごしているのかと探し回り、一晩眠れなかったとのことでした。

介護、障害福祉関係の業務に関連して認知症の方の徘徊の話も聞いたことがありましたので、驚くこともなく対応することができました。また、行政書士の仕事として地域密着型のグループホームなどの指定申請の業務に携わった時のこと・・。認知症の人の数の増加に伴って、地域単位で、認知症高齢者が生活する場が必要であることを実感したことを思い出しました。そして、一個人として、迎えに来られた息子さんご夫婦と話しながら他人事じゃないと感じた出来事でした。